東京に20数年住んで初めて気づいたこと。
(大袈裟なタイトルをつけた。)
東京って意外といいところかもしれない。
京橋から赤坂見附まで一時間ほど歩いていて、ふとそう思った。
歴史と、自然と、今がミックスされているところがいい。
桜田門の横を、車がビュンビュン走っていく。
皇居の周りのお濠。紅葉した銀杏並木。そのすぐ横にはビジネス街のビル群。
古いものをそのまま残そうとするヨーロッパとは対照的に、東京は古いものに容赦なく新しいものを加えているような気がする。
わたしはそんな東京のあり方を今までネガティブにとらえていた。
なんでせっかくの歴史的建造物の美観を汚すんだ。
自然を楽しみたいんだから、車なんか走らせないでくれ、と。
でも、そんな思いが今日少し変わった。
ビルとお濠、なかなかいいんじゃないかなあと。
ビルが自然、歴史建造物と調和することもあるんだ。
お濠の水面に銀杏並木とともに映る、東京のビル群は、いつもとは違って見えた。
東京は小さいのに広いところだと思った。
わたしの頭の中にある東京はすごく小さかったのだと気づいた。それでも十分いろんなところがあると思っていたけれど。
新橋、赤坂、銀座あたりもまだまだ行きたいね。