なんで寒い時期に寒い国に行くのか

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(写真:2月のエストニア・タリン)

 

なんで寒い時期に寒い国に行くのか。

→A.安いから。

→A. 計画性がなくて、いい時期の飛行機のチケットを事前に買っておくということができないから。

 

 

今年2月にエストニアフィンランドに行ってきた。その頃の平均気温、マイナス20度とかだった。

 

今8月も終わりかけてるんですけど、2月の旅行について書く。これまたずぼらなところが出てる気がする。

 

しかもたかが旅行で何書くんだよって思われてないかって自意識過剰で思ってしまうね。

13日間、1人でエストニアとちょっとフィンランドに。

今回はエストニアだけを回り尽くすぞ!って思ってたから、首都タリン以外も行った。


旅程は、

東京→ヘルシンキ→タリン→ムフ島・コグバ→サーレーマ島・クレッサーレ→タルトゥ→タリン→ヘルシンキ→東京

 

東京からヘルシンキは飛行機で10時間くらい。一本も映画も見ず、かといって寝もせず、ずうっと音楽を聴いていました、10時間。ていうと音楽好きな人みたい。やだかっこいい。


じゃなくて、ただ単に酔いやすくて、映像とか見ると酔ってしまうから、目をつむって音楽をただひたすら聞いている。

あと、飛行機の音もすごく苦手で、ごおおおおおおおおおって常に何者かがいるかのような音立ててるでしょうよ。

私は初めて飛行機に乗ったとき、エチケット袋3袋分吐いたからね。当時9歳で、可哀想に思ったんだろうか、CAさんに子供がもらえるおもちゃを一気に5個ぐらいもらったのを覚えてる。吐きまくる娘の隣で母爆睡。(俳句です)

 

でも不思議と飛行機で見た映画ってすごい印象強いんですよね(映画見てるんかい)、これ他の人はどうなのだろう。普段ケチで映画見ないからなのか、たまたま飛行機で見た映画たちが癖が強かったからなのか。

 

<飛行機で見た映画で印象に残りすぎてる2作>
一つは家族全員詐欺師で、隣人たちの購買欲を掻き立てて自分たちが持っているものを彼らが買うように完璧な家族を演じているっていう偽家族の話で。

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(The Joneses(直訳すると、ジョーンズ家):邦題は「幸せがおカネで買えるワケ」らしい。)

 

もう一つは、なんだか周りで人が死にまくる家族の話。ていうと違うんだけど、核心を言うとネタバレになっちゃう。

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(The Stoker(直訳は、ストーカー家、いわゆる「ストーカー」はstalkerで紛らわしい。)邦題は、イノセント・ガーデン。)

 

どっちも結構面白かったけど、なんでこんなのばっかりなんだろう、とも思ってしまう。特に、The Jonesesはあんまり有名な映画じゃないみたいだけど、なぜ飛行機で見れたのか……。割と面白かったし、人をその表面だけを見て羨むことについて考えさせられた。特に、instagramとかfacebookを見て他人の生活が自分よりもずっと良いように思える今こそ、この映画ぴったりはまりそう。

 

(これいつになったら旅行の話になるんだろう。)

 

ヘルシンキ

ヘルシンキは、夕ご飯を食べに入った中東系のご飯屋さんがすごい優しくて親切だったことと、おばあさんでさえも英語が堪能だったことくらいしか覚えてない。


いやあすごいな、フィンランド人。ヨーロッパは英語が喋れて当たり前ってよく聞くけど、でもおばあさんまであんなにしゃべれるのは滅多にないと思った。まあみんながみんなじゃないんだけど。できないばあさんにもあたったからね。

 

というか、行く先々でばあさんに声かけてしまう…。
若者の方が英語が通じると頭でわかっていても、体はおばあさんを求めてしまう!!!!
道に迷ったりするとどうしてもまずおばあさんに声かけちゃう。

だって若者とか怖いし、体力あるし、暴れるし。
でもばあさんはたいてい英語わかんない。(そりゃそう)(ばあさんは悪くない)


バスに乗ったものの、目的地に着くためにどのバス停で降りればいいかわからなくて、隣にいたおばあさんに話しかけた。


「英語わからないんだけど」みたいな顔されたけど、「いやいやジェスチャーでいけるでしょ」って謎のスイッチを入れてしまって、「4時に◯◯っていう場所に着くはずなんだけど、どこらへんでバス降りればいいんですかー!」っていうのを、時計の針の4を指しつつ、地図を見せるっていう荒技で切り抜けようとした。


ばあさんもばあさんで頑張ってくれて、最初「英語わからないから…」みたいな感じだったのに、もう私が離れる気ないのがわかったのか、途中から割とやる気になってくれて。


でも、そのばあさんの方がバスを降りるの早かったんだわ..。
降りるときに「この二つ先で降りればいいからね」って教えてくれた。

 

で、その通りにしたら全然違う場所に降り立ってしまったっていう話です。


そこで迷ってたら、前方にまた違うばあさんがいた。

行きたい場所を話したら、「もっと先のバス停よ〜え、ここから歩きたいの?20分くらいかかるわよ〜雪道だからもっとかかるかもね〜」って流暢な英語でべらべらと教えてくれるじゃないですか。

そうていうかこのときヘルシンキ−20度とかだったから、道が全部凍ってた。「私歩きます……!!」って言ったら(ケチだからまたバス代払いたくなかった)、「暖かくしてね、あら手袋してないじゃない、手袋あるとないとじゃ全然違うから、ちゃんとするのよ〜ちゃんと持ってきた?大丈夫?」って、すげーぞこのばあさん、なんでこんなに英語しゃべれるんじゃ。手袋をして、「キートス!」つってお別れして30分雪道歩いた。


そのほかに印象的だったことは、やたらと観光案内所の人が親切だったこととか、地下鉄の駅がなんかモダンでおしゃれだったこととか。

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ヘルシンキは観光地感あんまりないというか、普通にすぐにでも住めそうっておもった。快適そう。物価も高いって聞いてたけど、そして空港内のヨーグルトはめっちゃ高かったけど、街で食べたものやスーパーで売ってるものはそこまで高く感じなかった。フェリーで2時間、飛行機で30分で着く隣国(エストニア)と比べたら2倍ぐらい差あるけど。それはエストニアが安いっていうのもあるしなあ。

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(観光地感のあるヘルシンキの写真。写ルンですで撮った。下の2枚の写真も写るんです。)

 

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(フェリーでエストニアに向かう。このフェリーが面白いくらい値段のずれがすごい。行きは24€払って、帰りは4分の1、6€のチケットが手に入った。国を超えるのに、6€て。通勤しちゃえそう。)

 

肝心のエストニアの話になかなか入れない.......!